㈱五島産業汽船 倒産と、新会社設立について

みなさんこんにちは。ちょっともてたいアラフォーパパです。
 
先週、㈱五島産業汽船が倒産しましたね。
 
倒産前のニュースでは、旅行客や、ビジネスマンが、何も知らずに
予約していた船に乗ろうと、乗り場に来たら、受付は無人で、運休を
知らせる張り紙だけが貼っていたようです。
 
HPにも、事前案内もなく、わざわざ乗り場に来た人の気持ちを思うと、
関係ない僕まで腹が立ってきますね。
僕もビジネスマンなので、突然新幹線が遅れるとか、止まるとなると、
アポイントの組み直しが大変やし、大事な商談が流れて、商機を失う事も
大いにあります。
 
もちろん、電車が止まる原因は、鉄道会社だけが悪い訳では無いのですが、
どうしても怒りの矛先を向ける場所が無くて、鉄道会社に対してイラっとしてしまいます。
 
今回の㈱五島産業汽船の場合、倒産するには色んな事情があったとしても、
せめて船の予約者に事前案内位できなかったのかと思うと、同時に
僕が民事再生に遭った時の記憶が蘇ってきました。
 
10年以上も前の話になりますが、当時新卒で入社した美容業界の会社で
働いていた僕は、大学の同級生の中で一番早く出世し、業界的な理由も
あり、美人な社員、後輩、先輩に囲まれ、仕事はハードやったけど、めちゃくちゃ楽しくて仕方なかったです。
 
給料も多くもらい、一人暮らしで、ある程度の役職がついていたので、接待費
自分でコントロールでき、ハッピーライフを過ごしていましたが、少しずつ
状況は変わってきました。
 

突然の社長交代。

 
ある正月休みに幹部クラスが呼ばれ、当時に社長から社長を降りるので、
誰か引き継がないか?と。
 
今冷静に考えればこの時点で、辞めるべきだったのかと思いますが、当時の
僕は給料も沢山もらい、会社も業界では、リーディングカンパニーと呼ばれていた
会社。まさか三カ月後に民事再生が発表されるとは思ってもいませんでした。
この会議の翌月には、大きな船を借りてお客様を呼んでパーティーを行い、
海外に社員旅行に行ったりもしました。
 
財務とか詳しくないけど、銀行やお客様に対して、儲かっている会社と見せかける為の
演出やったんかもですね。
 
実際、帝国データの点数は良かったです。後から聞くと粉飾決算をしていたようですが。
 
その会議では、結局気の弱い工場長が無理やり社長を継ぐ形となりました。
その後、この工場長は民事再生の残務処理など、めちゃくちゃ大変やったみたいです。
 
その後も今までにはなかったような事が起こり始めました。
 
取引先からの突然の取引停止、賃貸会社からの家賃未納連絡、
文房具会社からの文房具供給停止、業界で、〇〇会社が危ないのではと
ささやかれ始め、とうとうメインバンクが地方銀行に変更!
そういえばリースで借りていた車もいつの間にか、無くなってたなあ( ノД`)シクシク…
 
僕は、支店長という立場から、お客さんには問題は無いと説明をしろと部下に伝え、
数週間は過ごしていました。
部下は沈みかかった船にいつまでもいる意味は無いと、どんどん去っていき、マックス10人いた支店は、最後には4人になっていました。
 
そんなある朝、お客さんを訪問しようとドアを開けた瞬間、
会社から電話がかかってきて、
 
民事再生を正式に発表しました。直ぐに会社に戻って下さい」
 
の連絡が。
 
今回の五島産業汽船の従業員の中には、事前に周囲に伝え、迷惑がかからないように
しようとした人もいたでしょうが、絶対に倒産や、民事再生の発表までは
口外することを会社は止めようとします。安心してくださいと言うしか出来ないんですね。
 
実際僕もそうだったので気持ちはわかります。
 
この後、結局1年位、いろんな処理をしながら職探しもする事になるのですが、
また別の記事で書こうと思います。
 
五島産業汽船は、倒産で解雇された従業員で、新しい会社を作り、事業を引き継ぐようですね。いろいろ大変でしょうが、重要な航路のようなので、
頑張ってほしいものです。
 

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